先日、市の事業団の方たちと呑む機会があって、他愛もない話題を繰り広げながら、それなりに楽しい時間を過ごした。その際、春の人事の話題もあがり、事業団さんが「幸か不幸か、移動なしでした。」なんて言っていた。「ホントに幸だったか?」とも思ってしまったが、「不幸でした。」なんて言えやしないだろうとも思い、口にはしなかった。でも、やっぱり幸だったのかも?とも思った。これまで幾度かの移動を繰り返し、現場が変わってきた彼らは、ほかの部署、現場との繋がりもありそうだから、新しい仕事って言っても、新しい人たちとの仕事って感じは少ないのかも知れない。でも、やはり移動はいやだろう。慣れた、親しくなった、そんな人達との関係もあるだろうし。まあ、正直、彼らの移動に興味があるかって言ったら、別にそうでもないので、その話題はそれまで。俺自身も、人事なんて言葉すら忘れていた。で、昨日。テラ(刈馬カオスの新ユニットね。)の稽古に参加するため、アクテノンに。一階でエレベーターを待っているとき、突然後ろから、「久川さん!」と、何だか、尋常ではない呼び声が。振り返ると、アクテノンの渡辺五輪男さん(字、合ってる?間違ってたらごめんなさい。)が。
(※アクテノンの職員さん。髭とメガネの、人の良さそうな・・・と言うか、ホントにいい人。我々は、かなり、彼にお世話になっております。アクテノン利用者は、彼を知らなければ“もぐり”と言われても仕方ない、そんなヒト。)
挨拶もそこそこ「実は移動が決まりまして。」の言葉。え?何?今、移動って言った?信じられないと言うより、その言葉を信じられなかった。「冗談でーす!」とふざけやしないかと、間抜けな期待さえしてしまった。アクテノンの守護神とも、陰の支配人とも言える渡辺さんが、とうとうアクテノンから去ってしまうのだ。これまで幾度となく移動の噂はあった。しかし、関係者、他の、「アクテノンには、渡辺さんが必要。彼がいなくなったら、アクテノンはどうなるんだ!」(は、言いすぎか?でも、それくらいの存在。)の声が多く、そのお陰かどうかはわからないが、これまで移動はなかった。これだけ長く移動しないのは、かなり異例だと思う。他の職員さん、館長さんまでもが入れ替わっているのに、渡辺さんはずっといてくれた。そんな渡辺さんが、アクテノンを去ってしまう。ショックだ。
・・・『感謝と親しみ。』に続く。