世間を賑わす(?)ちっちゃいオジサンのコトじゃない。人間としての器の話。しかも、これが、自身のことだ。要は、自身の器の小ささを軽ーく責めてみる。
さて、俺の住むアパート(マンション?)の、隣の部屋が、空き室になり改装工事が始まった。
予め、「○〜○日の間、騒音でご迷惑おかけします。」なんて貼紙が掲示されていたので、覚悟はしていた。
いざ、工事が始まった。作業の音・・・覚悟していた音より、はるかに小さい。助かった。
と、安心するも束の間。予告通り(?)、騒音は確かにあった。しかも酷過ぎる。
それが、工事による音ならガマンもしよう。しかし、この騒音は全く違うものだった。
話し声。どう聞いても(イヤという程聞こえてくる。)打ち合わせや指示ではない。笑い混じりの、ただの雑談。
しかもだ、一日の内、作業の音は小さい極僅かな時間。あとは、無音か雑談と激しいバカ笑い。
或る日のこと。余りにもバカ笑いが続くので、思わず「ウルサイっ!」と、部屋にいながら、声に出してしまった。
バカ笑いがおさまった?
我ながら、大人気なかったなと反省しつつも、これでバカ笑いを聞かずに済むと胸をなで下ろした。
と、数秒を経たぬ内に再開されたバカ笑い。
「もう、いい加減にしてくれ!」と言いたい気持ちと共に湧き上がる疑問。
いくら何でも、声が漏れて来すぎだろ?
と、ベランダに出て、チラリと隣を見た。
なんと、窓を開け放ち、外に向かって、携帯片手にバカ笑い。
そりゃ、声も聞こえるわ。
この腹立たしい、向けどころの見つからない苛立ち。どうしてくれようか?
静かにしてくれと、揉め事に繋がるのも参る。やはり、工事終了まで耐えるしかない、か。
大人気ないのはわかる。そんなコトにイライラしている自身の器が小さいのもわかる。しかし、しかしだ。
せめて、あのバカ笑いだけでも止めてもらえたら。と、淡い願いを天に唱えてみる。